善き人のためのソナタ


<内容>
ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツを舞台に、強固な共産主義体制の中枢を担っていたシュタージの実態を暴き、彼らに翻弄された芸術家たちの苦悩を浮き彫りにした話題作。監督が歴史学者や目撃者への取材を経て完成させた。

<ひとこと>
特に大きな展開はありませんが、そこがまたわざとらしくなくていいですね。隠された歴史を見つめつつ、ヒューマンドラマとしても秀逸。ラストの台詞もすごくお洒落で心に突き刺さりました。ボロボロ泣ける映画ではありませんが、静かな感動に包まれたいときにどうぞ。

<評価> 8.0点