共喰い


<内容>
田中慎弥による人間の暴力と性を描いた芥川賞受賞作を、青山真治が映画化した人間ドラマ。昭和の終わりの田舎町を舞台に、乱暴なセックスにふける父への嫌悪感と自分がその息子であることに恐怖する男子高校生の葛藤を映し出す。

<ひとこと>
男はウナギ、女は川。その他にも男と女、親と子、人間の奥底に潜む欲求を連想させる様々なメタファーが散りばめられた作品。単純に面白い作品ではありませんので、深読みが苦手な人には駄目人間たちによる後味悪い映画でしょう。

<評価> 6.5点